笹原のりこさんの『コートの本』より、「ダブルのボックスコート」を作りました。
型紙写しから最後のボタン付けの工程まで20日程度かかった上に、ウールを使うのは初めてでしたが完成することができました。
難しかったところは?失敗したところは?着心地は?など、早速レビューしていきますね。
使用した型紙は、笹原のりこさん『コートの本』より「ダブルのボックスコート」。
笹原のりこさんの『コートの本』より「ダブルのボックスコート」の型紙を使用しました。
ヌード参考寸法表が、11号は、身長163cm・バスト87cm・ウエスト68cm・ヒップ94cmとなっていました。
私自身身長166cmで、バスト・ウエスト・ヒップも11号の寸法表にとても近いことから、補正なしで11号で作りました。
洋裁ビギナーである私が、今回この本で一番大変だったと思ったところは、型紙を写すところです。
左が「コートの本」、右が「コットンフレンドソーイング」で、比べると この通り…
線が複雑に入り乱れているし、パーツは多いし、どの線を写したらいいのー?!
裁断の時に前見返しを写し間違えていることに気づいて、またハトロン紙を広げて、型紙とにらめっこして…と非常に辛い工程でした。
その他、大変だったところはこちらの記事にも書いていますので、読んでみてくださいね。
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そうそう、前見返しの長さが、前身頃の長さより数センチ長めだったんですが、コートって、そういうものなんですか?
型紙の写し間違いかなぁと何度も確認してみたんですが、返り止まりから裾までの長さが合わず、前見返しの方が少し長さが長いようで…。
独学だと誰にも相談する人がいないので、どうすればいいかわからずちょっと見返しの方をカットしました。
少しの間コメント欄を開けておりますので、詳しい方教えていただければ嬉しいです。(私の勘違いだったらすみません…。)
2021/2/16追記
コメント欄で、「前見返しが長すぎる現象」に陥っている方が同じようにいらっしゃるのがわかりました。
文化出版局のHPに訂正など掲載されていないので、真意のほどはわかりませんが、合わないのであれば、見返しの方の型紙を短くしたほうがいいのかな?と思います。(あくまで自己責任でお願いします)
おりぶさん、情報いただきありがとうございました!
使用した生地は、日暮里の(株)幹さんのウール。
日暮里繊維街の(株)幹さんのカシミヤ混ウール、同じく日暮里繊維街のエル・ミューゼさんでボタンを購入しました。
生地以外にもコートを仕立てるために道具など、色々追加で購入しました。
価格や店舗などについては、こちらの記事に詳しく書きましたので、読んでみてくださいね。
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着画・感想は、こちら!
笹原のりこさん『コートの本』よりダブルのボックスコート、完成しました〜!
まずは、トルソーVer.をご覧ください。
しっかり大きめの衿が目を引いて可愛いです。
日暮里繊維街のエル・ミューゼさんで購入した赤みがかったブラウンのボタンもずっしり高級感があって素敵なんです。
作業日数は、約20日でした。
裁断したり接着芯を貼ったり前準備は想像以上に結構大変でしたが、作り方解説が写真付きで本当に丁寧でわかりやすく、
縫い始めてからはサクサク進めることができました。
それにしても、最後に入れたステッチとボタンに助けられました。
ステッチを入れる前は…
衿が大きすぎるし、なんともバブル感漂う感じで、どうしようか途方に暮れていました。
衿のシルエットが大きくて、夫からは「ミシュランマン?!」と揶揄される始末…。笑
時間がかかりましたが、最後まで諦めず続けてよかったです。
全体はこんな感じです。
きれいに縫えましたとは言えない出来ですが、最後まで大きな間違いもなく仕上げることができたので満足です。
後ろはこの通り。
ベンツも初挑戦でしたが、大きな失敗もなく、形にすることはできました。
一度裏地の右と左を間違えて裁断してしまいましたが、生地がちょうど余っていたので、もう一度切ってやり直すことができました。
最後に手縫いでベンツの裏と表をチクチクまつっていくところ楽しいですね〜。
表布を少しだけすくってまつると表にひびかないんですね。
ポケットは箱ポケットでした。
向こう布がない簡単仕様だったのでサクサク作れました。
ただ、身頃に縫い付ける時が、分厚くなりすぎてミシンからブブーッと異音がして壊れそうになったので、注意が必要ですね。
『コートの本』には、自分で「はと目付きボタンホール」を作る方法も載っています。
私はきれいにできる自信がなかったので、浅草橋の大場ボタンホールさんに外注しました。
お店に着いて15分くらいですぐに開けてもらい、価格は3個で1,100円でした。
既製品のようなきれいなボタンホールになったので、外注して大正解でした!
ではでは、着画をご覧ください。
ボックスコートって、四角い箱のように、ウエストなどが絞られていないコートのことをいうんですね。
通販サイトでこんな感じのコートよく見かけたので、ダブルのコートって最近流行っているんですかね。
ヌード参考寸法表とほとんど同じ体型なので、サイズが大きいということではないですが、肩幅がしっかりあってビックシルエットのように感じます。
厚みのあるウールだからか、全体的にボリュームがあります。
それにしても、幹さんで購入したウール、手触りも素晴らしいです。
カシミヤが入って、780円/mって破格ですよね?!
ボリューミィなコートですが、着ていて肩も凝らないし、寒波の日に着てもあったかぬくぬくです!
ボタンを閉めて着てみるとこんな感じになります。
シルエットは悪くないんですが、自宅にあった厚手用の接着芯を選んでしまったことが最大の失敗点だったかなぁと思います。
見返しと身頃の見返しの部分にも接着芯を貼るので、右と左の合わさるところがすごく分厚い。
ウールと接着芯が馴染んでいないのか、硬いというかシワっぽいというかコートっぽいしなやかさがないです。
本では、ダンレーヌR-222を2.5m使ったと記載がありますので、次回はちゃんとこちらを使用しようと思います。
洋裁初心者だとポケットは面倒なので省きがちですよね。笑
面倒臭がらずにつけてよかったです。
『コートの本』では、こちらのダブルのボックスコートは、ウールサージという生地で作られていますね。
このピンクベージュのウールよりは、少し厚みが少ない生地なのかな?
Cのショートコートなら厚地でも良さそうですが、ボックスコートなら中厚地くらいの生地がいいのかな?と思いました。
せっかく型紙を作ったので、今度は本と同じウールサージを見つけて、もう1着作りたいなぁと思います。
まとめ
笹原のりこさんの『コートの本』より、ダブルのボックスコートを作りました。
初めてのウールのコートでしたが、製作期間約20日、もう無理かもと思っても諦めず、完成に導くことができました!
今回は接着芯のセレクトが悪く、ボタンを閉めるとあまりシルエットが良くないので、開き直ってこんな感じで開けて着ることにします。笑
コート作りは完成まで長い道のりでしたが、作っていく過程でたくさん発見があって、最初から最後まで楽しく製作できました。
洋裁ビギナーでも、『コートの本』があればウールのコートが完成できます、ということが証明できたかな。
みなさんの参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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