笹原のりこさん コートの本 アウター WINTER

笹原のりこさん『コートの本』製作経過報告その②【作りました】

2020年12月20日

みなさん、笹原のりこさんの『コートの本』はチェックされましたか?!

現在、D.ダブルのボックスコートを絶賛製作中で、表と裏をつける工程まで作りました。

難しいところは?時間がかかったところは?など、ビギナー目線での感想と製作経過をご報告させていただきます。


『コートの本』の進捗状況は?

笹原のりこさんの『コートの本』より、D.ダブルのボックスコートを途中まで作っています。

カシミア混のウール、ダスティピンクのキュプラ、ヴィンテージボタン(3cm)を揃えました。

※生地や買い足した材料などについては、別記事にて書きますので、本記事ではさらりと触れる程度になります。

それぞれ縫っていた表と裏をドッキングし、アイロンで整えた状態です。

『コートの本』の中の工程でいうと20ある工程のうち、16番目まで済みました。

これまでの工程の中で、特に時間がかかって苦労した工程3つをご紹介します。

特に時間がかかった&苦労した工程3つ

型紙写し

時間がかかった工程1つ目が、型紙写しです。

この『コートの本』、付属の実物大型紙が実に見辛い。

個人的にあまり目がよくないので、細かいのを写すのがしんどい作業でした。

同時期に買ったコットンフレンドソーイングと比べるとこの通り…

左が『コートの本』、右は『コットンフレンドソーイング』の型紙です。

普段からコート作りに慣れてる方はどんな印をつければいいか感覚的にわかるのかもしれませんが、本格的なコートは初めてだったので、写し漏れがないか何度もチェックしました。

また、今回私が作ったボックスコートが写す型紙の数も他のに比べて多かったので、大変だったのかなと思います。

型紙を正しく写す作業は最も大事だと思いますので、時間がかかっても丁寧にした方がいいです。

裁断+接着芯貼り

次に時間がかかった工程が、裁断と接着芯貼りです。

裁断については、私がもっている裁ちばさみがなまくらすぎる上に、ウールの分厚い生地だったので、切るのに力がいりました。

そのため、途中からSNSで人気のプロっぽい庄三郎のはさみを追加購入しました!(24cmでちょうどよかったです)


また、たまたま時間が取れなかった時期と重なったこともあり、接着芯貼りも数日時間がかかりました。

全面に接着芯を貼る場合、すごく縮むので、(経験あり。笑)最初に荒立ちして接着芯を貼ってから型紙の通りに切るという作業、すっごく重要です!

笹原のりこさんも作者コメントで書いてらっしゃいますが、一つ一つの作業を丁寧にすることがコート作りでは一番大事ですね。

縫い代を割る

時間がかかったというか、どうすればいいか迷った工程が縫い代を割るというところ。


ウールは、綿のように高い温度で圧をかけれないので、当て布をしてアイロンをかけただけだと割った縫い代が定着しなくて、困りました。

高温でなんどもかけると生地がいたんだり、テカリが出てしまいますしね。

ネットでいろいろ調べたところ、ハケで縫い目に水分をつけ、当て布をしてアイロンすると収まりがよくなるとのことで、早速試してみました。

裏側の縫い代が上手に割れると、表もきれいにおちついたので安心しました。

ウールは水分と熱を駆使して、なんとかなるものですね。

それにしてもいじり倒しすぎて、接着芯がシワシワになっているのが気になります。

縫い始めてからは案外サクサク!

裁断や接着芯貼りなどの下準備が終わり、実際に縫い始めてからは案外サクサク進みました。

表身頃の縫い合わせに1日、裏身頃の縫い合わせに1日、表と裏の縫い合わせに1日という感じです。

これもひとえに『コートの本』の作り方の解説がすごく充実しているからかと思います。

写真付きだから視覚的にぱっと理解しやすい上に、文章も簡潔なので混乱が少なく、本当に理解しやすい。

カラー写真での19ページのこまめな解説から、笹原のりこさんと編集さんの熱量の高さが伺えます。


ポケットは箱ポケットです。

以前作ったラグランスリーブのコートの時も箱ポケットでしたが、『コートの本』はこのときとちょっと作り方が違いました。

向こう布がないバージョンで、袋布も全て同じサイズだったので、心理的にも負担が少なくて、簡単でした。

切り込みが表に響きにくいし、縫いやすかったです。

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現在の「ダブルのボックスコート」のお写真は?

『コートの本』より、ボックスコートの写真は、こちらです。

な、な、なんか、ちょっとバブル感。

ボタンをつけたらまた印象が変わるかなぁ?

この時点では、う〜ん…大丈夫かなぁ…とちょっと心配です。

まだ表からちゃんとアイロンがかかってないので、しわっとしていますね。

衿周り、前端にステッチをかけようと思うので、少しは衿のボリュームが収まるかなと思います。

それでバブル感が薄くなればいいなぁ。

着用感についてはまだ着ていないのでわかりませんが、肩幅がちょっと大きそうに感じます。

色味については、トルソー置いてる部屋は北向きで暗いので、下の写真の方が近いかな。

今期のGRACE CONTINENTALに、こんな色味のダブルのコートがあったので、それを目標に残りの工程も頑張りたいと思います。

完成まで残っている工程はこちらです。

・中とじ、裾・ベンツの始末、ラペリの返り線に星どめ、ボタンつけとボタンホールあけ
・「C.ダブルのハーフコート」のように衿外回り、前端にステッチ

コートの本でいうと、20工程のうちあと17〜20工程が残っています。

今回ベンツは初挑戦なので、慎重に丁寧に取り組みたいと思います。

まとめ

笹原のりこさん「コートの本」より、D.ダブルのボックスコートを途中まで作りました。

型紙写しや裁断、接着芯貼りなどの下準備が一番で手がかかりました。

地味な作業ですが、全体の出来を左右する最も大切な工程なので、時間がかかっても丁寧にしたいです。

また、ウールを扱うのは始めてだったので色々と戸惑いましたが、水と熱を使うとうまく扱えることがわかりました。

完成したら、また着画・感想など記事にしますので、ご覧になってくださいね。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!


さいかわようこ
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