笹原のりこさんの話題の新刊『コートの本』が2020年11月28日に発売されました!
冬といえば、温かいウールのコートを自分で仕立ててみたいですよね。
どんなコートが載っていた?洋裁初心者には難しそう?など、早速レビューしていきますね。
シンプルだけど、笹原のりこさんらしい可愛いデザインがたくさん!
今回の『コートの本』、トレンドに左右されず長く着用できるようにシンプル&ベーシックなコートを中心に載せたそうです。
「へぇ〜、今回はベーシックなのが多いのかぁ〜、、、。どんな感じなのかなぁ。」と思いページをパラパラ…。
ぎょ!!!!(●Д●)
良い意味で期待を裏切られました。
シンプルでベーシックと言いながら、可愛らしいコートが多すぎます!!!
こちらの、「F.テラードカラーのパネル切替コート」なんて、ドストライクです。
テラードカラーって男っぽい印象があるので、これまで既製品でも避けていました。
でもこのコートは、パネル切替なので、シルエットが上品だし、テラードカラーもクラシカルな感じがして、とっても可愛い!(新しいタブで開く
他にも、コットンで作るコートも可愛いのがたくさん。
特に気に入ったのが、こちらの「H.ステンカラーのフレアコート」。
一見地味目なコートですが、ベルトでキュッとしばって着たら、ウエストが引き締まって後ろ姿もとっても素敵です!
フード部分は取り外しが可能です。取り外しのできるフードのパターンは珍しいですよね。
他には、ペールブルーのウールビーバーで作った「G.ベルスリーブのフレアコート」もみなさんにみて欲しい。
(個人的にペールブルーが大好きな色というのもあるけど)
ベルスリーブだから華やかな印象だし、共布でボータイを作って、マフラーのようにくるりと首元に巻けば、なんとも上品!
笹原さんのcuteじゃなく、prettyな可愛さのコートがたっぷり詰まっています。
気になる方は、ぜひ実物の本を手にとって、みてみてくださいね!
そうそう、コート系ソーイングブックといえば、2018年に出版されたかたやまゆうこさんの「コートを縫おう」を持ってらっしゃる方も多いと思いますが、似たパターンは少ないです。
敢えてあげるなら、「トレンチコート」や「テラードカラーコート」の辺りが似ているかなと思いますが、かたやまゆうこさんの「トレンチコート」は、セットインスリーブで、笹原典子さんはラグランスリーブとなっています。
また、「テラードカラーコート」も、シルエットやテイストが全く異なるので、敢えてパターンが被らないようにしたのかなと思います。
すでにコート作りのソーイングブックを持っているよという方でも、新しいパターンが楽しめる一冊になっていると思います。
「コートの本」作り方の解説は、とても丁寧!
笹原のりこさんの『コートの本』の素晴らしい点は、なんといっても作り方の解説に力を注いでいるということです。
中でも私が、すごいと思った点は、以下の3点です。
- カラー写真解説付き!なんと、19ページに渡って工程を1つ1つ解説
- 裁断前の下準備から副資材まで懇切丁寧
- 接着芯の品番まで教えてくれている!
これまで、何着かコートを縫って感じたことは、ミシンで縫う作業より下準備こそ丁寧に施さないと後々の工程に響いてしまうということ。
例えば、全体に芯を貼るパーツは、縮んでしまうので、一度荒裁ちしてから〜とか、「切りじつけ」とか、コート作り初心者には想像もしないような前準備がたくさんあります。
1つの工程も雑にしたり、飛ばしたりできないんですね。
特に3番目、接着芯は厚いのを選べば良いの?薄いのがいいの?など迷った挙句、分厚いのを貼ってしまい、宇宙服のようなコートになってしまったことがあります。
このコートには、この品番の接着芯を使いました、とはっきり接着芯の品番まで教えてくれているのは非常に助かります。
私のように独学で、フォローしてくれる先生がいない方には、手取り足取り教えてくれるので、本格的なコート作りにぴったりの本だと思いました。
洋裁ビギナーには難しそう…。中級以上におすすめの本です。
全体的な印象としては、洋裁ビギナーがいきなり縫い始めるには、難易度が高そうだと思いました。
ラペル、ベンツ、星どめ、返り止りなど、コート作りに慣れていないと聞き覚えがないワードがたくさん出てきました。
工程も裁断するパーツもブラウスやワンピースに比べ圧倒的に多い上に、準備すべき材料もたくさんあります。
薄い裏地を裁断するのも難しいし、きれいに縫うのも難しいですよね。
以上の理由から、「コートの本」は、中級以上の方におすすめの本だと思います。
初心者だけど、どうしても挑戦したい方はいきなりウールじゃなくて、扱いやすいコットンで作る方から始めた方がいいかなと思いました。
早速、材料を揃えました。
早速、日暮里繊維街で「コートの本」から作る材料を全て揃えてきました。
初めて作るウールのコートは、カシミア混のふわっと軽い薄ピンクベージュのウールを使おうと思います。
裏地は、ダスティピンクのようなキュプラで、チョコレートブラウンのようなボタンも選びました。
3つ組み合わせるとアポロみたいな組み合わせで非常に気に入ってます。
購入した店舗や価格などについては、後ほど別の記事にて書きますね。
型紙はどれを使おうかとても迷ったのだけれど、「D.ダブルのボックスコート」に決めました。
型紙を写したところでの感想は、ビギナーにとっては、型紙を写すだけでもかなり神経を使う!ということです。
型紙によっては、着丈を引き延ばしたり、操作したりする必要があります。
また、付録の型紙は、複雑に線が入り混じっていて、コート作りに慣れていない私には結構わかりにくく、大変でした。
この線であってるのかなぁと細かく注意しながら線を引いていったので、2日ほど時間がかかりました。
これから完成まで長い道のりですが、かなり本格的なコートができそうで今からわくわくしています!
まとめ
笹原のりこさんの「コートの本」感想レビューと製作報告その1でした!
中級以上の方におすすめ、と書きましたが、解説も写真付きで非常に丁寧なので、コートを作ってみたい!と思ってらっしゃる方には、独学でもぜひ挑戦して欲しい本だなぁと思います。
価格は他の洋裁本よりも比較的高めですが、その分内容ぎっしりで、お値段以上の本でした!
私も独学&初心者ですが、何着かコットンの生地で裏地の付け方など勉強してきましたので、今回は思い切ってウールに挑戦したいと思います!
丁寧に作って行こうと思うので、時間はかかるかもしれませんが、感想などちょこちょこ書いていきます。
みなさんお時間があるときに読んでくれたら嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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