笹原のりこさんの『コートの本』より、F. テーラードカラーのパネル切り替えコートを作りました。
クラシックな雰囲気の小ぶりなテータードカラーとパネル切り替えがポイントの、きれいなシルエットのコートです。
使用した生地は?難しかった点は?着用してみてどう?など、気になる点を早速レビューしていきますね!
使用した型紙は、『コートの本』よりテーラードカラーのパネル切り替えコート。
型紙は、笹原のりこさんの『コートの本』より、F. テーラードカラーのパネル切り替えコートを使用しました。
テーラードカラーが大きすぎないので、チェスターコートが苦手な方でも着やすそうだし、淑女な雰囲気で可愛いですよね。
笹原のりこさんの『コートの本』が届いて中身を見た時、「これ絶対作る!」と決心したコートの1つです。
実はこのコート、洋裁ビギナーの私でも、思いのスピーディーに完成させることができました。
私がコート作りに慣れてきたということもあるかもしれませんが、実際の作業日数は、型紙を作るところからカウントすると9日で完成しました。
実際の作業スケジュールはこんな感じでした。
作業スケジュール
1/14 型紙を作る(写す、カット)
1/15 生地の地直し、生地を裁断
1/16 接着芯を貼る、あらだち
1/17 日曜のため休み
1/18 表を縫う
1/19 裏を縫う
1/20 合わせる
1/21 中縫い
1/22 ボタンを購入、ボタンホールを作る
表縫い、裏縫いはほぼ丸1日、それ以外の日は1日あたり3時間位作業しました。
ベンツや袖口のあきみせもないし、構造もシンプルで、パーツも少ないです。
このテーラードカラーのパネル切り替えコートなら、コート初めて作る、という方も挑戦しやすいんじゃないかなぁと思いました。
使用した生地は、check&stripeのマドモアゼルウール。
表地
check&stripeのマドモアゼルウール(ペールブルー)を使用しました。
素材は、ウール80%、ポリエステル20%で、起毛感があり、軽く柔らかな肌触りです。
柔らかいタッチなんですが、目が詰まってる方なのか、初心者でも扱いやすかったのでおすすめです。
価格は、3000円/m位、用尺は3.1mでした。
裏地
裏地は、日暮里繊維街の、長戸商店さんで購入したキュプラ(ホワイト?)を使用しました。
コートの裏地はどんなのを使用したかいいかわからなかったので、縫いやすくてこの表地にあうものを、とリクエストしたら、いくつか出してくれました。
1mあたり350円くらいしたので、比較的高めなのかなと思いました。
接着芯
前回、ダブルのボックスコートを作った時に失敗したなぁと思ったのが、接着芯です。
前回は、織りタイプの分厚い芯を貼ったので、ウール本来のしなやかさが死んでしまい、硬いゴワゴワコートになってしまいました。
▼笹原のりこさん『コートの本』よりダブルのボックスコート【作りました】
色々調べた結果、ニット用の薄地か普通地がコートにあうということがわかりましたので、今回はこちらを購入しました。
薄地も念のため購入したのですが、両方試し貼りをした結果、今回の生地には普通地が良さそうでした。
みなさん御用達の手芸ナカムラさんです。
薄地用はなぜかリンクが貼れないんで、上部リンクより進んで、接着芯コーナーから「接着芯(薄手~やや薄)
白 (120cm幅 2mカット)」という商品をご覧ください。
着画・感想はこちら!
ということで、『コートの本』より2作目、テーラードカラーのパネル切り替えコート完成しました。
まずは、トルソーVer.をご覧ください。
接着芯がよかったのか、ちゃんと普通のコートになってる!!!…と感動しました。
接着芯が違うだけで、やっぱり全然仕上がりが違いますね。
このコート、パネルラインだからフォルムがとっても美しい!
袖丈、着丈もちょうどいい感じです。
裏地もきれいにつきました〜!
昨年秋口までは、裏地を縫うのがすごくすごく苦手だったんですが、コツを抑えてからは楽しくなってきました。
きせをかけたり、中縫いしたりするのってとってもわくわくしますね〜!
裏地の色も可愛いですよね!
ホワイト?かと思って購入しましたが、グレーがかっているので表布とよくなじんでいます。
最後の最後でまよったボタンは、日暮里繊維街のエル・ミューゼさんで購入しました。
ヴィンテージのシェルボタン(3.0cm)で、なんと1個1,200円もしました。
実はココアブラウンみたいな色のボタンと迷ったんですが…
部屋が暗かったので、色が悪くすみません。
みなさんならどちらを選ばれますか??
では、次に着画をご覧ください!
どうでしょう!?
わぁ、私好みのシルエットのコートができました〜〜!
このパターン、永久保存版です!
アレンジしたり、生地を変えたりしていろんなコートを作りたいなぁ〜〜!
中に着る服、ホワイトやグレー系のタートルネックがいいのかな?と思いましたが、手持ちがないため、やむなく黒を着ています。
新しい服が完成すると、これも欲しいあれも欲しいと連鎖的に服が欲しくなってしまうから不思議ですよね。
さてさて、失敗、というか今後改善したい点がいくつかあります。
まず、表衿にゆとりがなくて、裏衿にゆとりが出てしまっている点。
多分、縫う時に表衿と裏衿を取り違えて縫ってしまったかなと思います。
次はボタンホールです。
前回は、ボタンホール専門店さんに依頼しましたが、今回は自分でボタンホールを手縫いで縫ってみました。
近くの手芸店さんだと太めの手縫い用の糸がなかったので、普通太さの糸を2本どりで細かくステッチしています。
本にもありますが、最初にミシンで周りを縫っておいてそれ通りに縫っていけば、形のそろったボタンホールができます。
玉縁ポケットと仕組みは一緒みたいなので、次回は玉縁ボタンホールにも挑戦したいと思います。
最後は、フラップポケット。
カーブしたところを表からステッチするのが大の苦手なんですが、印をつけて丁寧に縫うときれいなカーブになりました。
フラップ裏と袋布はリバティ(過去の余り布w)にしています。
一見良さそうなんですが…
ぎゃ…!やらかしてしまいました。笑
端っこ3cmだけ裏フラップも巻き込んで縫ってしまったので、完全にポッケが開かない事態になってしまいました。
…次回は気をつけます。
まとめ
笹原のりこさんの『コートの本』より、2作目はF. テーラードカラーのパネル切り替えコートを作りました。
接着芯のセレクトが功を奏したのか、ハンドメイド感が少ないコートが出来上がりました!
テーラードカラーなので一見難しそうに見えますが、パーツも少ないし、そこまで難しくもなく、『コートの本』の中では挑戦しやすいパターンだと思いました。
なによりパネル切り替えからなるシルエットがきれいなので、私の中でお気に入りのパターンになりました。
みなさんの参考になれば幸いです!