すっかり肌寒く、秋らしい陽気になってきましたね。
洋裁好きのみなさんは、すでにアウター作りに勤しんでいらっしゃることでしょう。
洋裁ビギナーの私にとって、アウターの第一のハードルは「裏地」。
まず「裏地」を丁寧&正確に付けることをマスターしたい!
…ということで、『金子ユリさんのおしゃれノート』よりカーディガンジャケットを裏地付きで作りました。
難しかったところは?製作に時間はかかった?など、早速レビューしていきますね。
製作レビュー
使用した型紙は、『金子ユリさんのおしゃれノート』よりカーディガンジャケット。
以前から作りたい!と切望していた、『金子ユリさんのおしゃれノート』のソーイングブックを使用しました。
絶版になっているからか、アマゾンで画像が出てこなくなってしまいましたが、リンクを貼っておきますね。
こちらのお本のレビューは、以前書いているのでよろしければご覧くださいね。
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『金子ユリさんのおしゃれノート』【50'sクラシカル好きさんにおすすめ!】
2006年に出版され、現在は絶版になっている、金子ユリさんの洋裁本『金子ユリさんのおしゃれノート』を手に入れました。50'sの洗練されたクラシカルなデザインに惚れ惚れしてしまう、永久保存版な一冊のご紹 ...
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選んだのは、「カーディガンジャケット」。
金子ユリさん曰く、ジャケットを羽織たいけど、男性ぽいものは嫌だから、女性らしくみえるカーディガンタイプにしたんだそうです。
見ての通り、ボタンなどは付いていなくて、リボンで結んで止めるタイプです。
シンプルなデザインながら、シルエットがきれいで上品だから、長く着られそうですよね。
今回『金子ユリさんのおしゃれブック』を塗ったのは初めてでしたので、お本について実際に作ってみての感想を描きますね。
まず、作り方の説明文は、そこまで詳しくなくて、「衿を縫い付ける」みたいに、言葉での説明はとてもシンプルです。
ここに気をつけるとか、縫う前にまち針で止めて、みたいな説明はありません。
ですが、図解でしっかり説明してくれる上に、デザインは基本シンプルなものが多いので、1、2度ジャケットを作った経験があれば、どこに気をつけるかみたいなポイントがだいたいわかると思うので、こちらの本でも十分作れると思います。
また、ジャケットやコートは裏地の型紙も付いているので、裏地付きのものに挑戦したい方にもぴったりだと思います。
2006年に出版された本なのに、デザインもまったく古臭く感じないので、1着丁寧に作って、大切に着る1着ができそうな本です。
製作は1日1〜2時間程度の作業時間で、1週間以内に完成しました。
ジャケットなのにサクサク完成したので、心理的負担も少なかったです。
使用した生地は、長戸商店さん(日暮里)のリネン・ブラック。
日暮里の長戸商店(本館)で購入した、リネンを使用しました。
お色は、ブラック。
リネンだと今から着るのは厳しいかなと思ったのですが、今回は裏地を丁寧&正確に!がテーマなので、縫いやすく縫い慣れている生地がいいかなと思い、リネンにしました。
長戸商店さんについては、こちらの記事でもおすすめしています♪
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洋裁初心者でも失敗しない!日暮里繊維街おすすめの生地屋6選!
こんにちは、洋裁本レビューブログ・Dressmaking Daysのさいかわようこです! 「洋裁用の生地が買いたいけど、近所の手芸屋さんには欲しい生地が売ってない…」、「洋裁はどこで手に入るかわからな ...
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上の記事には書いてませんでしたが、こちらのリネン、少し傷があるということで、1mくらいおまけしてもらえたので、ラッキーでした♪
素人目には全然わからない傷だったので、お店にわざわざ足を運ぶといいことありますよね。
裏地は、手芸ナカムラさんの個性的な柄のものを採用しました。
インスタグラムで、おしゃれ&素敵な方が使ってらっしゃって、恐縮ながら真似っこさせてもらいました。
安かったし裏地用の生地ので、縫うのが難しいかなと思いましたが、針を薄地用のにしたり縫い幅を変えたりすることで難なく縫えました。
着画・感想は、こちら!
ブラックリネンで、カーディガンジャケットが完成しました!
まずは、トルソーVer.をご覧ください。
どうでしょう?
自分でいうな!と言われそうですが、トルソーに着せているのをみているだけで、心が満たされます。
今回、リネンをセレクトしてしたので、麻のもっさりゆったり感が出てる…あぁ失敗した、と途中すごく不安でした。
迷った結果、前端と裾、肩線に1mm幅くらいにぐるりとステッチを入れ、最後にリボンをつけたら、もっさり感が減って、スッキリ感が少し増しました。
(●●感ばかりで伝わらなかったらすみません。笑)
横からのショット。
首回り、そで丈が絶妙ですよね。
これ着たら絶対、首が細く見えて、手首がきれいにみえるやつだ!
ユリさんのお本では、こんな感じでリボンを解いて羽織ることも奨励されていました。
う〜ん、黒なのでなんとも言えないです。
本のように白いカーディガンジャケットだと、デニムやカットソーと合わせて爽やかさとラフさをプラスできそうですよね。
続いて、着画Ver.をご覧ください。
今の時期(秋)にも着れるかな〜と思いましたが、完全に春〜夏のジャケットです。
ですので、白いギャザースカートとインナーも白を選んで着ています。
今から着れないのが残念ですが、暖かくなった時のお楽しみ、ということでとっておきたいと思います。
秋っぽい生地に変えて作ってもよさそう!
横からのショットはこちら。
横のシルエットがシックで、エレガントで、個人的に大好き。
需要があるかわからないけど、反対側も載せておきますね。
後ろからのショット。
ドロップショルダーだから、肩が柔らかくて丸みのある印象。
ユリさんが意図したとおり、ジャケットのマニュッシュ感は取り去られて、女性らしく美しく見えるカーディガンジャケットですよね。
着心地、フィット感も上々です。
さてさて、今回のテーマである「裏地」についてです。
私は身頃が合わさってゴールが見えてくると一気に製作スピードが遅くなるたちの人間なので、まずは面倒だな、後からやりたいな、と思うところから作るようにしています。
今回で言えば裏地が、面倒だな、手を抜きたいなと一番思うポイントです。
ですので、裏地を一番最初に裁断して、一番最初に一番丁寧に縫い始めるという意識に変えてみました。
するとなんと、、、
それなりにちゃんと裏地ができあがりました!
今回ショートジャケットにしたことで、裏地と表布を縫い合わせる時に、いままで何がわからなかったのか、というところもクリアに把握することができました。
次回、コートを作るときに役立てたいと思います。
また、見えないところこそ美しく、という精神で裏地も手を抜かず柄合わせしました。
夫に見せると、「おっ!いままで柄がずれてることが多かったのに、裏地もちゃんと柄合わせできてるじゃん!」と、Sewing Beeの審査員のようなコメントをいただきました。
まとめ
金子ユリさん著『金子ユリさんのおしゃれノート』より、カーディガンジャケットを作りました。
リネンで作ったので、春にならないと着れませんが、シックでエレガントなシルエットのジャケットが完成しました!
課題だった裏地についても、裏地を縫う際の注意点を抑えながら、丁寧に作ろうという心がけで縫うときれいに仕上がりました!
次回はアウターを作ろうと思うので、今回同様裏地にも気を配りながら完成させたいと思います。
ということで、『金子ユリさんのおしゃれノート』からカーディガンジャケットでした♪
みなさまの参考になれば幸いです。